光と人

私は街の照明を観察するのが趣味です。 このブログは、その魅力が伝われば良いなと思い書いています。

普段目にしているものが行列になって強烈な印象を残した

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車のライトが点灯しています。
それがたくさん連なっていると、どんな素敵な車もその連なりの一部になる。
何か、昆虫のようなイメージを彷彿させられる。
整列しているようで、すこしずれている所などが自然界の生き物のようにみえる。

真夜中にほぼ動かない大量の車を横目に、駅へと歩いた日の写真です。

読み取り困難な電光掲示板


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これはよく見る商業用の文字が出る看板用の照明、電光掲示板です。
よく繁華街などで見ますよね~
チカチカしていて結局何を伝えているのかわからないのが特徴!なんて言ったら作っている人に怒られちゃう?
でもジッと文字が流れて行くのを見守っていないと、ちょっと目を離したすきに次の文字へ表示が変わってしまうのですから読み取るのは至難の業だと…思っています。


この電光掲示板、設置されている場所が「電車のホームの向かい側」と少しだけ特異。
ホームのすぐ横に2階建ての建物があり、その2階の窓にこの電光掲示板があるのです。

おそらくホーム隣のこの建物は鉄道会社とは"まったく関係がない"ため、鉄道会社関連のポスターは全く貼られておりません。
その状況でこの電光掲示板だけ光っているのもだから、たいへん目立つ。

なので目線は行くのですが、残念ながら内容まで把握するに至らないのがもったいない。
ホームに電車が入ってくると全く見えないのです。
さらに終点の駅なので、電車の留まっている時間が長いというおまけ付。

けれどホームから見えるたった1つだけのこの物悲しい電光掲示板に出会うと、この駅に来たことを再認識させられる。殺風景なこの駅ではシンボル的存在かもしれませんね。

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仰天するも直ぐに納得。思わず手を合わせたくなる状況とは

2010-2011 215

日の出って思わず感激してしまいませんか?
朝ボーっと外を眺めていたら真っ赤な朝焼け。
飲みすぎて朝帰りになった時とか、胸焼けしていてもこれを見ればなんとなくいい飲み会だったなんて思ちゃったりして。
なんだか体が洗浄されるような感覚。
見知らぬおばあさんが朝日に手を合わせていた所に出くわして少しギョッとしたことがありますが、直ぐに納得。
太陽は暖かいし美しいし、なんだかいいもんですもんね。

他に思わず手を合わせてしまいそうになる物といえば、神社や大木。
特に信仰心が強いわけではないのですが、人里離れた山の中で偶然見つけたりすると感激してしまう。
日本人なんだなぁと再確認する瞬間ですね。

無題

照明でも、日の出のように神々しいような瞬間がある。

暗い場所から明るく照明で照らされた場所へと移動する時に感じるあのまぶしさと清々しさに、日の出と近いものを感じませんか。


例えば暗い階段から明るいフロアに出る場合。

暗い階段を歩いていると少しずつ近づいてくる光輝く世界。階段を登りきると光は一気に全身を包み、目の前を真っ白にしてしまう。

階段を登った達成感も相まって、なんとも言えない心地よさ。

もし到達したそのフロアが雑多な商業施設であっても、心地よさを感じさせるのがこの現象。
なんだかとても良い場所に来たような錯覚を起こさせるような気がします。
心地よすぎてそこで手を合わせたら、驚かれる事間違いないですが…

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商店街、通り過ぎちゃってませんか

商店街は好きですか。
無計画に散歩をしていても、人の流れに乗ってしまうと商店街に行き着くことが多いです。

だからわざと人の流れに逆らって歩いたりもするのですが。そうすると謎の路地に入り込んで、不思議な発見をすることになるのですが…
それは今回とは別の話し。


「商店街」の話しをしたいと思います。

特に目的もなく歩いていると、目に付くのは商店街のネーミングやその看板やそこの街灯。
個性を出そうとして必死な商店街が多い。
必死すぎて空回ることも。
でもがんばる人って何が引付けるものがあります。

ここで、商店街の3つの注目ポイントを紹介したいと思います。
これを押さえれば、身近な商店街が観光地のように楽しめます。
(※楽しめるかどうかは個人差がありますので御注意)


1.街灯は商店街の重要な脇役。

普段は通りすぎるだけのことが多いであろう、商店街の街灯。
しかし是非注目してもらいたいポイントの一つです。
商店街に多く並び立つ街灯は商店街の雰囲気を左右します。

こちらは高円寺のエトアール通り商店街の写真。
ランタンのような星付きの街灯がキュートでファンシー。
エトアールとは、フランス語で星という意味。
商店街の看板にはイメージキャラクターと思われる頭に星を冠した男の子もいる。
エトワール


2.商店街の顔「看板」

たいがい商店街の入り口には看板が掲げてあります。近くで見るだけ
でなく、遠くから、高い所から、様々な角度から見てみて下さい。一つ
一つ個性的です。昼の様子と、照明が点灯した後の夕方以降を見比
べてもおもしろい。

高円寺中通商店街の看板を少し高い所から鑑賞した時の写真。
上部が球を中心にして広がるように板が立っているという不思議な形をしていますが、
夜になるとUFOのような雰囲気をかもし出す重要な役割を果たします。
個性的ですね。高円寺で有名な純情商店街の倍、個性的です。
高円寺中通商店街


・ネーミング
照明とは直接関係ないですが、照明がある場所として注目したいと思います。

前出しましたが、高円寺には有名な「純情商店街」があります。
名前の由来は、ねじめ正一氏の直木賞受賞作「高円寺純情商店街」が由来だそうです。
改めて見れば、近所にも気になる名前の商店街の一つはあるのでは?

変わった名前の商店街といえば世田谷区の小田急線祖師ヶ谷大
蔵駅に「ウルトラマン商店街」というのがあります。

定番といえば「~銀座」。銀座とつけておけば、華やかなイメージに
なるということで流行したのでしょうか。都内では商店の集まった場
所で、「~銀座」のない地域を探す方が難しいくらいなのでは。

純情商店街4

以上3点を押さえて、近くの商店街をお散歩すると新たな発見をして新鮮な気持ちになれると思います。
お試しあれ。



数え切れない程の人が関わって作られたもの

街灯って意識してみると本当にたくさんの形があって、
その中には古いものもあり新しいものもあり、スタイリッシュなものもあれば、
そうではないと言えるものもあります。

それらの多くの街灯を見上げていると、
その数の分だけデザイナーや企画をした人がいるんだな…
と、当たり前なことを思います。

その思いの中には、
「何気なく住む町や訪ねた街に数え切れないくらいの人が関わって作り上げられているんだ」
という感慨が含まれます。

街って本当にすごい場所です。

不便で何もない場所から帰ってきて、便利で整備された街を見直すことはありますが、
こうやっていつもより距離をとって街を眺めても同じような気分になります。
おもしろい心の動きですね。

この写真は高円寺周辺の商店街。
こっちとそっちで、まったく違う街灯でいいのね、と思う。
IMGP4563




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